お祭りいろは

私たちの日常生活は神社にかかわることが多いと思います。神道においてのお祭りの意味などにふれてご紹介します。地鎮祭、節分、祈年祭、お稚児さん、神輿、新嘗祭、直会について。
私たちが日頃から身近にふれている神社神道のご紹介です。


地鎮祭

■地鎮祭について
地鎮祭(じちんさい)とは、建物の新築や土木工事の起工の際などに、その土地の神様を祀(まつ)り、工事の無事進行・完了と土地・建造物が末永く安全堅固であることを祈願するために、行われる祭りです。
地鎮祭の基本的な祭儀の流れは神社の祭儀とほぼ同じですが、特徴的なこととして三つの行事が行われます。
一つは祓(はらい)の行事で、四方祓(しほうはらい)の儀と称して、祭壇四方の土地を大麻(おおぬさ)で祓い、半紙と麻を切って作った切麻(きりぬさ)などを撒き、祓い清めます。
二つ目は起工の行事で、刈初(かりぞめ)の儀・穿初(うがちぞめ)の儀と称して、施主施工者が忌鎌(いみかま)・忌鍬(いみくわ)・忌鋤(いみすき)などで、草を刈り、地を穿つ(掘る)所作をおこない、神様に工事の開始を奉告します。
三つ目は供物の行事で、鎮物(しずめもの)埋納の儀と称して、神霊を和め鎮めるために鎮物の品を捧げて、工事の無事安全を祈念します。
土地の神々に敬意をはらい、工事の安全と生活の平安を祈願するという祭りの意味は、日本人の生活習慣における伝統や信仰に基づいたものといえます。


節分

■節分の意味について
一年を二十四に分ける節気のうち四季の節目を指す立春・立夏・立秋・立冬のうち、特に冬(陰)から春(陽)に移り変わる立春が、節気による正月節として重視されたため、一般的には立春の前日を節分と呼んでいます。
この行事は古くは中国でおこなわれていたもので、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、それを追い払うための悪霊ばらい行事が執り行われていました。
室町時代以降、神社や民間でもこれに倣い、現在のように節分の日に定めて、豆を撒きながら鬼を払い、福を迎える祭事としておこなわれ、今日に伝えられています。
豆を撒き、撒かれた豆を自分の年齢(数え年)の数だけ食べる。また、自分の年の数の1つ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないというならわしがあるところもあります。豆は「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあります。


田植え

■祈年祭(きねんさい)について
祈年祭は「としごいのまつり」とも称し、収穫感謝祭でもある新嘗祭と対になる形で、古くから重要な祭祀とされてきました。
五穀豊穣と国家安泰を神々に祈る祭りであり、宮中や伊勢の神宮をはじめ、全国各地の神社においておこなわれてきました。
神社において重要な祭事は、祈年祭・例大際・新嘗祭が大祭式となります。


お稚児

■稚児行列について
稚児は神社の祭礼において重要な役割を果たしてきています。
神道では、神が稚児の姿をかりて出現するという信仰がありま、これに基づき、七歳から十二歳くらいまでの男女の童子が、神の依代(よりしろ)として祭りの際に選ばれて、稚児舞と称せられる舞いをしたり、化粧をして美しく着飾り祭りの行列に加わったりするなど、神事に関する奉仕をおこなってきました。また、祭りを華やかに奉仕するという意味もあります。
稚児は氏子の家庭の中から選ばれます。一生懸命に奉仕する愛くるしい姿には、御神慮も和むのではないでしょうか。


神輿

■神輿渡御(みこしとぎょ)について
各地の神社では、年に一度の例大際に伴い、神輿や山車の渡御がおこなわれます。
この時には神社にお鎮まりになっている神様が神輿や山車にお遷りになり、氏子の手により氏子地域を巡幸して行きます。この祭りにより神と人とが一体となり、人々は祭りを通じて活気を取り戻し、神様もこうした人々の姿を見て喜び、渡御する地域の各家々に御神徳を与えて下さると信じられてきました。
神輿渡御については、それぞれの神社により性格も異なってきますが、幾つかに区分してみると、一つには神様が初めてその神社に迎えられ、祀られるようになった事跡や歴史的な事実を繰り返しおこなうもの、氏子区域や神様に縁故のある地を巡るもの、神慮を慰めるためにおこなうものなどという分け方ができます。
日本人はよく祭り好きといわれますが、各地でおこなわれているこうした祭りを見ると、祭りが地域の活性化に果たす役割は、今も変わらず受け継がれています。


初穂

■新嘗祭(にいなめさい)について
毎年十一月二十三日には、天皇陛下がその年の新穀を神々に御親供(ごしんく)なされる新嘗祭が、宮中でおこなわれています。
戦後、この日は「勤労感謝の日」と改称され、勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう日として国民の祝日となりましたが、単なる勤労や生産に対する感謝の日と意味が違うことは、明らかなことです。
新穀に対する感謝の祭りとして、天皇陛下自ら、五穀豊穣を神々に奉告されるのが、新嘗祭であり、これに倣って全国の神社においても新嘗祭が執り行われます。


直会

■直会(なおらい)の意義について
直会とは、祭りの終了後に、神前に供えた御饌御酒(みけみき)を神職をはじめ参列者の方々で戴くことをいいます。
古くは、お供えして神々が召し上がった食物を人々が戴くことで、神々の御神徳を戴くことができると考えられていました。この共食により神と人とが一体となることが、直会の根本的意義といえます。
簡略化されたものとして、御神酒を戴くことが一般的な儀礼となっていますが、これは御神酒が神饌(しんせん)の中でも米から造られる重要な品目であり、また調理せずにその場で直接戴くことができるため、象徴的におこなうものとなりました。
直会が神事として一般の宴会とは異なるのも、こうした意義をもって行われているからです。


出店

■出店について
神社が、定期的な修繕を図るに当たり、莫大な費用が必要であり、その一環として寄付を直接募るよりは、祭りを開催し的屋を招き地域住民に参加してもらい、非日常(ハレ)を演出する事で的屋から場所代として売り上げの一部を普請の資金としました。
庶民も夜店や出店の非日常を楽しみ、日本の祭り文化が人生を豊かにし、技術を持った商売人としての出店の的屋も生活がなりたったと言う背景があります。



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芽生神社例大祭