装束いろは

神職の服装は、神社本庁が規定を定めており、「正装(=衣冠)」「礼装(=斎服)」「常装(=狩衣)」の三種類に分けられています。このページでは、皆様が神社でよく見かける神職の服装についてご紹介しています。


正服

■正服(せいふく)
儀式などに着る正式の服。 正服(衣冠)は大祭(例大祭、祈年際、新嘗祭、神社造営等に関わる臨時祭など)に着用します。
正服は神職の階級により色や紋が違い、上着は袍(ほう)、袴は奴袴(さしぬき)をつけます。
・特級 - 黒袍(輪無唐草紋)、白奴袴(白八藤紋)
・ 一級 - 黒袍(輪無唐草紋)、紫奴袴(白八藤紋)
・二級上 - 赤袍(輪無唐草紋)、紫奴袴(薄紫八藤紋)
・二級 - 赤袍(輪無唐草紋)、紫奴袴(無紋)
・ 三級 - 紺袍(無紋)、浅葱奴袴(無紋)


狩衣

■常装(=狩衣)
狩衣(かりぎぬ)、差袴(さしこ・色目は正服に準ずる)。
狩衣は小祭(月ごとに行われる恒例祭)、恒例式(大祓式)の他、地鎮祭、各種祈願祭等、その他の神事に着用します。なお、特に清浄を必要とする祭の際には、身分に拘らず無紋の白狩衣・無紋の白差袴・烏帽子の「浄衣」を着用します。通常の参拝時に私たちが目にする神職の装束は「常装」で、「狩衣」+「袴」+「烏帽子」という組み合わせになっています。
狩衣の色目・紋様は、まったく自由です。


田植え

■唐衣(からころも・女性神職の正装)
女性の神職にも、男性神職と同様に「正装」「礼装」「常装」が定められています。以前は袿袴(けいこ=袿(うちき)・単(ひとえ)・切り袴(ばかま)・帯・小袖+檜扇(ひおうぎ))が正装、白で揃えた袿袴が礼装、水干(すいかん)が常装とされていたのですが、動きにくく不便であったため、昭和62年に改訂されて現在に至ります。
唐衣の色に規定は無いですが、二級以上は二重織物(夏は紗)紋は縫取織りです。三・四級は有紋の固地綾(夏は文紗)。大きな式典には小忌衣をこの上に重ねることもあります。


お稚児

■白衣・袴
神職は神社での社務は、白衣袴でいます。
袴の色は身分に応じて分けられており、各地の神社では、浅黄色の袴をつけた神職が最も多く見られます。
・特級:白袴に白い紋付
・一級:紫袴に白い紋付
・二級上:紫袴に薄い色の紋付
・二級:紫袴
・三級:浅黄袴


神輿

■作務衣(さむえ)
神職が神社のさまざまな清掃作業を行う場合、一般的には作務衣を着用します。
作務衣の形・色等は、さまざまあり階級にも関係ありません。


初穂

■冠(かんむり)
正服を着用する際にかぶる帽子です。
神職の階級により、紋が違います。
特級・一級・二級上・二級が、繁紋。三級が遠紋です。


直会

■烏帽子(えぼし)
烏帽子は、絹や紙などに漆をぬって固めた男性用の黒いかぶり物の事。神職が着用するのは「立烏帽子」と呼ばれる種類のもので、烏帽子の中でも正式なものとされています。
女性神職は、形が違う帽子で額当(ぬかあて)といいます。


出店

■笏(しゃく)
神職が手に持っている板状のものを笏といいます。
昔、まだ紙が普及していなかった時代には、笏に祝詞(のりと)を書き込んでいたようです。



このページの先頭へ

下鴨神社