たいせつなこと

今なお多くの人々から仰がれる明治天皇は、日本人にとって何が「たいせつなこと」かを、「教育勅語(きょういくちょくご)」にまとめ、それをみずから実践してお手本を示されました。
その内容は、新たな国際化に直面している今の私たちに贈られた「生きる知恵」のプレゼントかもしれません。
そこで、この勅語をベースにして「たいせつなこと」を12項目にまとめ直し、わかりやすい表現に改めました。このような日本語を素直に言ってみませんか。


■両親に感謝する
国民の皆さん、私たちの祖先は、国を建てはじめた時から、道義道徳を大切にする、という大きな理想を掲げてきました。そして全国民が、国家と家庭のために心を合わせて力を尽くし、今日に至るまで美事な成果をあげてくることができたのは、わが国のすぐれた国柄のおかげであり、またわが国の教育の基づくところも、ここにあるのだと思います。
国民の皆さん、あなたを生み育ててくださった両親に「おとうさん、おかあさんありがとう」と、感謝しましょう。


■兄弟仲良くする
兄弟のいる人は、「一緒にしっかろやろうよ」と、仲良く励ましあいましょう。


■夫婦で協力する
縁あって結ばれた夫婦は、「二人で助け合っていこう」と、いつまでも協力しあいましょう。


■友達を信じあう
学校などで交わりをもつ友達とは、「お互い、わかってるよね」と、信じあえるようになりましょう。


■自ら反省する
また、もし間違ったことを言ったり行った時は、すぐ「ごめんなさい、よく考えてみます」と自ら反省して、謙虚にやりなおしましょう。


■博愛の和を広げる
どんなことでも自分ひとりではできないのですから、いつも思いやりの心をもって「みんなにやさしくします」と、博愛の和を広げましょう。


■知徳を磨く
誰でも自分の能力と人格を高めるために学業や鍛錬をするのですから、「進んで勉強し、努力します」という意気込みで、知徳を磨きましょう。


■公のために働く
さらに、一人前の実力を養ったら、それを活かせる職業に就き、「喜んでお手伝いします」という気持ちで公=世のため人のために働きましょう。


■ルールに従う
ふだんは国家の秩序を保つために必要な憲法や法律を尊重し、「約束は必ず守ります」と心に誓って、ルールに従いましょう。


■祖国を守る
もし国家の平和と国民の安全が危機に陥るような非常事態に直面したら、愛する祖国や同胞を守るために、それぞれの立場で「勇気を出してがんばります」と覚悟を決め、力を尽くしましょう。


■伝統を守る
いま、ここに述べたようなことは、善良な日本国民として不可欠の心得であると共に、その実践に努めるならば、皆さんの祖先たちが昔から守り伝えてきた日本的な美徳を敬称することにもなりましょう。
このような日本人の歩むべき道は、わが皇室の祖先たちが守り伝えてきた教訓とも同じなのです。かような皇室にとっても国民にとっても「いいもの」は、日本の伝統ですから、いつまでも「大事にしていきます」と心がけて、守り通しましょう。この伝統的な人の道は、昔も今も変わることのない、また海外でも十分通用する普遍的な真理にほかなりません。


■手本を示す
そこで、私自身も、国民の皆さんと一緒に、これらの教えを一生大事に守って高い徳性を保ち続けるため、ここで皆さんに「まず、自分でやってみます」と明言することにより、その実践に努めて手本を示したいと思います。


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