神社雑学 鳥居の種類 社殿の種類 神社用具

●鳥居の種類

神社を象徴するものとして捉えられているのが鳥居です。地図にも神社の所在地に鳥居の形がマークされています。鳥居は神社の内と外を分ける境に立てられ、鳥居の内は神様がお鎮まりになる御神域として尊ばれています。
鳥居の起源については、天照大御神が天の岩屋に隠れた際に、八百万の神々が鶏を鳴かせましたが、このとき止まった木を鳥居の起源であるとされています。
鳥居の材質・構造も多種多様で、一説には六十種類の形態があるともいわれており、代表的なものとしては、下記の三種類があります。


靖国神社鳥居画像

■神明鳥居(しんめいとりい)
鳥居上部の横柱が一直線になっているのが神明鳥居です。

写真は、靖国神社の鳥居です。


明治神宮鳥居画像

■明神鳥居(みょうじんとりい)
鳥居上部の横柱の両端が上向きに反っているのが明神鳥居です。

写真は、明治神宮の鳥居です。


手水舎画像

■山王鳥居(さんのうとりい)
明神鳥居の横柱上部に合掌形の破風(はふ)のついているのが山王鳥居です。

写真は、山王日枝神社の鳥居です。


玉串の画像

■おもな鳥居の種類
A「神明鳥居」、B「鹿島鳥居」
C「明神鳥居」、D「八幡鳥居」
E「春日鳥居」、F「中山鳥居」
G「外宮鳥居」、H「三柱鳥居」
I「三輪鳥居」、J「両部鳥居」

Jの「両部鳥居」は、厳島神社が有名です。


●社殿の種類

各地の神社にお参りすると、それぞれの神社で、社殿の様式が異なっていることに気がつきます。
建物自体、さの違いは多岐にわたりますが、大きく見てその様式を二つに分けることがで、一つは高床式の穀物蔵の形から発達した「神明造」であり、もう一つは古代の住居の形から発達した「大社造」となっています。


伊勢神宮画像

■神明造(しんめいつくり)
「神明造」とは、伊勢の神宮を代表して見られる様式で、切妻(きるづま)造りの屋根(棟を境に本を開いたように屋根が両側に流れている)の棟と平行の「平」側に入り口がある平入(ひらいり)という形になっています。
中でも伊勢の神宮は堀立柱の切妻造平入萱葺(かやぶき)の様式で、特に唯一神明造りといいます。

写真は伊勢の神宮です。


伏見稲荷大社画像

■流造(ながれつくり)
「流造」は、神明造から派生したもので、前面の屋根が長くのびて向拝(ごはい・参拝者のためのひさし)となっています。

写真は、伏見稲荷大社です。


出雲大社画像

■大社造(たいしゃつくり)
「大社造」とは、出雲大社に代表される様式で、切妻造の屋根の「妻」が正面に見える方に入り口があるため、妻入(つまいり)ともいいます。この「大社造」の流れを汲むのが、住吉大社の「住吉造」や春日大社の「春日造」です。
このほかにも、本殿・幣殿・拝殿が連結した構造で、屋根の棟数が多く複雑になっている「権現造」、拝殿の上に流造の本殿が乗り、重層構造となっている「浅間造」など、地域や信仰により社殿形式はさまざまですが、その時代の粋を集めたものであることは確かです。

写真は上から、出雲大社・住吉大社・春日大社です。


おもな社殿イラスト画像


●神社の用具

神社、地鎮祭、上棟祭などで私達がよく見かける神社用具のご紹介並びに説明です。
神社で使う用具は数多くあり、各地の神社によっても色々な形がありますが、一般的な用具を取り上げています。御参向にしてください。


大麻画像

■大麻(おおぬさ)
大麻は、「おおぬさ」と読みます。大麻は榊あるいは細く細い木串に麻苧(あさを)と紙垂(しで)をつけています。
神籬(ひもろぎ)・幣帛・神饌・祭典関係者その他一切の不浄を祓い清めるのに使用します。これを左右左と振って祓い清めます。


御幣画像

■御幣(ごへい)
御幣(ごへい)とは、神道の祭祀で用いられる幣帛の一種で、2本の紙垂を竹または木の幣串に挟んだものです。通常、紙垂は白い紙で作りますが、御幣にとりつける紙垂は白だけでなく、金箔・銀箔が用いられることもあります。
社殿の中に立てて神の依代として、あるいは大麻のように参拝者に対する祓具として用います。
御幣の形には、吉田流と白川流の2種類があります。


三方画像

■三方(さんぼう)
「さんぼう」又は「さんぽう」と読みます。胴の三方向に、現象(げんぞう)という繰形を刳る所から名付けたものです。三方は、主として神饌(しんせん)を載せるのに使います。普通は檜の素木(しらき)で作りますが、黒又は朱に塗った塗三方もあります。神前では綴目(とぢめ)を手前に向けます。


胡床画像

■胡床(こしょう)
胡床は、神事を立って行う場合の座席用具です。神輿渡御などの神幸祭の場合にも従者の持ち物等に用います。堅い木で作り、素木(しらき)又は黒塗りにします。
神事を正座で行う場合には、円座を用います。


瓶子画像

■瓶子(へいし)
「へいし」又は「へいじ」と読みます。御神酒を入れるのに用います。材質は、土器、陶器、漆器のほか、銀、錫、白銅等でも作ります。
神前には、一対を三方に載せて用います。


案画像

■案(あん)
案は、古くから飲食をはじめ色々な品物を載せる台に用いていました。現在では、幣帛(へいはく)・神饌(しんせん)・玉串等を載せるのに用います。
色々な種類がありますが、普通は八脚案という脚が4本づつのものを用います。



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明治神宮の鳥居